Art

落ち葉が教えてくれること

9月になり、秋が近づいてきましたね。


写真は、昨年の落ち葉をコレクションしたものです。色とりどりの落ち葉。よーく観察してみると、様々な色や柄、葉脈の感じがあります。自然のアートです。


今年も9月に入ってから、落ち葉が増えてきました。一番に落ちてきたのは、山桜の葉っぱ。いつも秋が来ることをお知らせしてくれるのです。


季節の移り変わりは、気温や湿度、匂いなどで感じる事ができます。


でもそれだけではなくて、いつも通っている道の草花や、木々たちも何かしらのサインをだしてお知らせしてくれているのではないかな~と思います。


そんなサインがあっても、忙しい毎日を送っていると、周りの事が全然みえなくなるんですよね。(笑)ひどくなると、呼吸に意識を向けることも忘れて、気が付いたら「息苦しい!」という風になることもしばしば。特に、都会生活をしていた時は重症でした、、、笑



山暮らしを始めてからは、そんな自分に「焦らなくていい、深呼吸をして良く周りをみて」と見守られているような気持ちになります。


じ~っと、静かにただ立っている木々たち。タネが落ちて、生きていく場所が決まったその時から、そこにいる。環境の変化に柔軟に対応して、生きやすい仕組みを自分の中でつくっています。


春、新緑が芽生え生命力溢れる葉っぱがぐんぐん成長。夏には大地の水を十分に吸い上げて、青々しい葉っぱで光合成をおこない成長していきます。秋になると、陽が短くなったり気温が下がったりするので、光合成の速度も落ちて葉っぱの働きが遅くなって。次に来る冬に備えて、葉を落として準備を始めます。この時には、次の春に向けた小さな芽をつけて。冬は、大地からの水の吸収を止めて、冷たい雨や風、気温の中でも生きられるようにじっ~としています。


一年を通して色々な表情がある木々たち。


同じ種類の木でも成長の速度、大きさ、色、形など様々です。一つとして同じものはない。


むしろ、全てが同じように整っているほうが不自然で、心地が悪くなるから不思議です。


今はちょうど、季節は秋へシフトしている真っ只中。山桜の葉、それを追いかけるように、様々な広葉樹たちが葉を落としはじめています。


今年はどんな落ち葉のアートに出会えるのか、いまからとても楽しみです。